【独自調査】マンション選びは“資産価値ファースト”、 ついに“定着”か。

不動産市場のニュースの概要

株式会社NTTデータ・ウィズが実施した調査によると、現在の首都圏のブランドマンション市場では、購入者の意識が大きく変わってきていることが明らかになりました。この調査では、ブランドマンションに住む1,829人を対象に、マンション選びの新たな価値観について質問しました。結果的に、マンション選びにおいて「資産価値」を最優先に考える動きが強まりつつあることが示されました。特に、ブランドマンションの選択においては、駅からの距離やエリアの特徴、そしてコストが重要視されており、これらが資産価値に直接的に影響を与える要素とされています。

調査結果によると、売却の予定がある人も多く、その中には複数回マンションを売却した経験者も含まれています。また、ブランドマンションに住んでいる多くの人が自らの資産価値に満足しており、具体的な数値でその上昇を実感していることが報告されています。これにより、人々のマイホームに対する認識が「単なる住まい」から「運用可能な資産」へとシフトしていることがうかがえます。

不動産市場のニュースの背景

日本の不動産市場は、長らくマイホームを持つこと自体が人生の一つの目標とされていました。しかし、近年の経済状況やライフスタイルの変化により、人々の価値観には大きな変化が見られます。特に、少子化や高齢化が進展する中で、不動産に対する投資の重要性が増してきています。現在、新築マンションの供給が減少している一方で、中古マンション市場が活況を呈しているのは、このような背景があるからです。

特に、ブランドマンションに対する需要が高まる中で、購入者はその資産価値を意識していることが調査結果から見えてきました。ロケーション、築年数、そして周辺環境が資産価値にどのように作用するのかを理解し、よりよい資産運用のために情報をもとに意思決定を行っています。このように、かつては「住むための家」として捉えられていたマンションが、もっと積極的な資産運用の対象となっていることが、今回の調査からはっきりと示されました。

不動産市場のニュースで参考にすべきポイント

マンション選びの観点が変わっている中で、今後の不動産市場を考える上で、以下のポイントは特に参考になるでしょう。

1. 立地の重要性:
   調査によると、マンション購入時の最初の検討要素が「最寄り駅からの距離」であり、その次に「立地・エリア」が続きます。これは、多くの人々が利便性を重視していることを示しており、特に通勤や生活の便を考慮した立地選びが資産価値にも繋がることを理解する必要があります。

2. 資産価値の確認:
   調査に参加した多くの人が、定期的に自らのマンションの市場価値をチェックしており、資産価値が上がった実感を持っています。これは、売却予定の有無にかかわらず重要な観点であり、未来の資産運用を見据えた意識の高さが伺えます。そのため、一度購入したら終わりではなく、定期的な市場調査が資産管理には欠かせません。

3. 住まいの二刀流化:
   「住んでよし、売ってよし」との考え方は今後の不動産選びにおいて重要になります。単に住むための物件を選ぶのではなく、いずれは売却を見据えた商品として見極めることが求められます。特に、ブランドマンションのように需要が高い物件は将来のリセールバリューも考慮に入れると良いでしょう。

4. 新たな価値観への適応:
   昭和の時代から続く伝統的なマイホームの概念が崩れ、堅実な資産運用としての不動産の考え方が浸透しつつあります。これに伴い、新しい世代の購入者は独自の基準で物件を選ぶ傾向が強くなっており、そのニーズに応じた物件選びが求められます。

5. 引き続き地域ごとの市場分析:
   地域によって不動産市場の動向は異なります。特に首都圏では環境や周辺施設の充実度も考慮する必要がありますので、地域ごとの特性を踏まえた上での選択が重要です。特に再開発や新たな交通機関の開通に伴う価値変動も注意が必要です。

以上のポイントを踏まえた上で、マイホームを検討する際には、資産価値を重視した賢い選択を行なうことが求められます。現在の不動産市場は変化の真っただ中にあり、慎重かつ柔軟な判断が成功を左右するでしょう。

【独自調査】マンション選びは“資産価値ファースト”、 ついに“定着”か。～首都圏ブランドマンション居住者1,829人に聞いた～株式会社NTTデータ・ウィズ2025年8月21日 11時00分1
株式会社NTTデータ・ウィズ（本社：東京都江東区、代表取締役社長：和田泰之、以下 「NTTデータ・ウィズ」）が運営する「不動産売却HOME4U（ホームフォーユー）」 ( https://www.home4u.jp/sell/ )の情報サイト「HOME4U 不動産売却塾」（ https://www.home4u.jp/sell/juku/ ）では、首都圏のブランドマンションに住む方を対象に、令和の住まい選びの新しい価値観について、アンケート調査を実施しました。

現在、首都圏では新築分譲マンションの供給が減少する一方で、中古マンション市場は活況化しており、価格も販売数も伸びています。
そんななか、HOME4Uは、中古市場でも需要が高い「ブランドマンション」に着目。価格上昇の今、実感はあるのか、売却意向はあるのか。実際にブランドマンションに住む方の生の声を収集しました。
その結果から見えてきたのは、マイホームを夢見た時代とは異なる、住まい選びの観点です。「住み替え」「運用」を前提とした、令和の新たな価値観についてご紹介します。

■売却経験者の45.7％が「売却の予定あり」と回答 

今住んでいるマンションの売却意向について聞いたところ、マンションを初めて購入した方の36.8％、マンション売却経験者（過去に1戸以上のマンションを売却したことがある方）の45.7％が「売却の予定がある」と回答しました。 マンション売却経験者のなかには、「3戸以上の売却経験がある」という方もおり、より売却に積極的な傾向が見られます。 
■ブランドマンションに住む人は、選ぶ